ポリプラスチックス株式会社

グローバルに利用できる顧客DBを構築。
人脈や情報を横断的に各国拠点で共有し、ワールドワイドにビジネスを加速させる

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日本初のエンジニアリングプラスチック専業メーカーとして創業し、現在はその事業を世界13カ国32拠点で展開しているポリプラスチックス。Sansanによって、国内だけにとどまらず、アジア6カ国9拠点で利用できるグローバルな顧客データベースを構築しています。海外拠点でも導入を決めた理由や、今後の活用ビジョンについて話を聞きました。

目 的
  • 名刺管理業務のデジタル化による生産性向上
  • 接点情報を部門横断的に共有し、営業力を強化
  • 海外拠点の人脈を会社の資産として活用したい
課 題
  • 名刺や顧客情報の管理方法が属人的
  • 海外赴任先でSansanが利用できない
  • 顧客情報をSalesforceに手入力しなければならない工数の負荷
効 果
  • アジア拠点全体で名刺情報の一元管理を実現
  • 海外赴任時 / 帰任時の人脈資産の引き継ぎが容易に
  • スキャンするだけでSalesforceにも正確なデータが連動可能に
部門間×海外拠点間の情報共有
各国の名刺を企業資産に変える
[ お話を伺った方 ]

グレーターチャイナ営業統括部長 瀧典之様
営業本部営業企画部 千竈恭子様

業務効率や職場環境などを向上させるための共通課題は何か?
「改善活動」のきっかけは名刺管理からでした

営業本部営業企画部 千竈恭子様

事業内容について

瀧様 ポリプラスチックスは、エンジニアリングプラスチック(以下、エンプラ)で世界のものづくりを支えるエンプラのリーディングカンパニーです。

熱や摩擦に強く、金属と比べて軽く加工しやすいなどの特性を持つエンプラは、近年需要が高まっているEV車などの自動車部品や次世代通信(5G)機器の部品のほか、家電、食品・医薬品のパッケージに至るまで、現代生活のさまざまなシーンで使用されています。

日本初のエンプラ専業メーカーとして、市場の声を聞く力、顧客にとってかけがえのないものを作っているという自覚、社会にとって大事な仕事をしているという誇りを持ち、それぞれのお客様にとって最も頼りになる「エンプラNo. 1ソリューションプロバイダー」を目指しています。これまで培った実績と信頼に支えられ、現在では欧米・アジアを含む世界13カ国32拠点で事業を展開しています。

「名刺管理」は全員に共通する課題

千竈様 当社では、業務効率や職場環境などを向上させ続けていくために「改善活動」という取り組みに力を入れています。2014年度に営業本部の活動内容を決める際に、営業部門の全員に共通する課題は何だろうかと考えたのが「名刺管理」に着目したきっかけでした。各自で管理している大量の名刺をデータ化すれば、人脈を共有しやすくなり、営業効率も上がる。そのほかにも、フリーアドレスへの障壁となっている個人キャビネットを減らすこともできることなど、多くのメリットを感じ、Sansanを導入することを決めました。

名刺取り込みの手軽さ、データ化の速さに感動する声も。

ある部署の既存取引先が別部署の新規取引先候補となる時代。
部門を横断した情報共有で営業効率も生産性も上がります

– グレーターチャイナ営業統括部長 瀧典之様

スキャンの手軽さが導入の決め手に

千竈様 導入にあたり複数の名刺管理サービスを比較検討したのですが、名刺取り込みの手軽さが最大の決め手となり、満場一致でSansanに決定しました。スキャナーに名刺を置いて、タップするだけでデータ化される。これに勝るものはありませんでした。個人で名刺管理をする背景には、「名刺は自分の成果。自分だけのものにしておきたい」という考えもあり、組織で共有することに抵抗を感じる人もなかにはいたので、重い腰を上げてもらうためにも簡単に使えることが重要だったのです。

実際、このスキャンの手軽さは皆さんに好評でした。別の名刺管理サービスの利用経験者からは、データ化の速さに感動したという声も上がってきました。また、Sansanに名刺を登録していると、その会社に関連するニュースや人事異動情報が届くので、お客様先へ訪問した際にいち早くそのお話ができるようになり、情報収集の効率化や、営業力の強化にも役立つことがすぐに分かりました。

他部署の人脈が、新規開拓を容易に

瀧様 営業実務の中で最も価値を感じたのは、部門を越えて人脈情報を共有できたことです。新規開拓の際、これまではゼロからアプローチ先を探していましたが、今はSansanで検索して社内にすでにある人脈を活用できます。営業効率も生産性も大きく変わりました。

一例を挙げると、導入当時にEV車の登場により、これまでお付き合いのなかった電気系企業との取引が必要となりました。その際、社内他部署にあった電気系顧客との接点がとても役立ちました。誰と誰の間に接点があり、どのようなお付き合いをしているのかが分かると、初回訪問時の敷居がぐんと下がります。これは営業にとっては非常にありがたいことです。各業界が多様に変化する昨今のビジネス社会において、ある部署の既存取引先が、別部署の新規取引先の候補となるケースが増えています。Sansanを利用することで、簡単に部門を横断して情報にアクセスできることは、全社的にも大きなメリットだと思います。

中国でも必要だと強く感じましたが、中国語に対応していなければ導入していなかったと思います/瀧典之様

各国をまたいだデータベースの構築と相互活用が
グローバル市場での全社的な成長を後押しすると感じます

– グレーターチャイナ営業統括部長 瀧典之様

中国語対応は導入の必須条件だった

瀧様 私は中国法人の代表を務めているのですが、日本から赴任してすぐ、中国でもSansanが必要だと強く感じました。中国では、文化的な背景から「自分の顧客情報は自分だけのもの」という傾向が強く、各自が保有する名刺を会社の資産として活用できていなかったのです。日本でSansanの有用性を体感していたからこそ、現地法人のトップとして人脈情報のデータベース化・共有化を中国でも最優先事項として取り組むことにしました。

ただ、Sansanが中国語に対応していなければ、今でも導入していなかったと思います。それほど中国語でのデータ化が重要でした。例えば、中国企業の場合、中国語表記と英語表記では社名の読み方が異なることも多いため、英語表記では正しく活かすことができません。そもそも中国語表記のみの名刺も多々あります。また、地元のオーナー企業では上層部しか名刺を持っていないことが一般的なので、中国での名刺交換自体がビジネスの進展に大きく直結すると言えます。中国語の名刺を正確にデータ化できるという価値の高さを、現地の最前線でビジネスを行っているメンバーこそ感じていると思います。

海外拠点での導入で高まる相乗効果

瀧様 中国でもSansanの運用が定着し、日本との共有データベースを相互閲覧できるようになったことで、その相乗効果が中国でも日本でも結果として出始めてきました。

他拠点でも同様の価値があると感じ、韓国、シンガポール、タイ、インドでもSansanの導入が完了しています。また、現時点で未導入の欧米でも日本のアカウントを持つ駐在員がスキャンした名刺情報があるので、Sansanで企業名を全体検索するだけで「貴社とはドイツやアメリカでこうしたお付き合いがあります。中国でもこういったことをやりましょう」という提案ができるようになりました。ワールドワイドな企業資産の構築が進めば進むほど、各地の人脈や情報の相互活用がより効果を発揮し、グローバル市場での全社的な成長につながると確信しています。

他拠点でも同様の価値があると感じ、韓国、シンガポール、タイ、インドでもSansanの導入が完了。

ユーザーのリクエストが反映され進化していくプロダクト
海外拠点の導入でも心強いサポートをしてもらっています

営業本部営業企画部 千竈恭子様

共有範囲も柔軟に設定できる

千竈様 海外拠点に赴任する駐在員の中には、日本本社での高い役職を兼務している者もいるため、場合によっては全体共有に適さない名刺情報を持っていることがあります。そこで当社では情報を適切に管理するため、一部の顧客情報は一定以上の権限が付与されたユーザーのみが閲覧できるようにアクセスコントロールを行っています。また、国によって個人情報に関する法律も異なるため、必要に応じて海外法人間でアクセス制限を設けることもあります。共有範囲はいつでも柔軟に設定できるので、今後の運用方法や法律の変化に合わせた調整も可能です。この機能のおかげで、セキュリティーと利便性のバランスをうまく取りながら、一つのデータベースをグローバルで構築・活用できています。

Sansanを連携させてさらなるIT化を推進

千竈様 Sansanを導入した当初は、名刺管理によってこれほど大きくビジネスが変わるとは予想もしていませんでした。現在はデータ化された情報を連動させることで、Salesforceにも正確な顧客情報が簡単に取り込めるなど別のツールの活用にも役立っています。

当時は日本語と英語対応のみでしたが今では11言語対応に増えて、英語でのアフターフォローが可能になったこともあり、海外拠点の導入や運用においても心強いパートナーだと感じています。Sansanで一元化された顧客データベースをさらに活用していくため、これからも随時相談させていただきながら、共にグローバル市場で成長していきたいと思っています。

今では11言語対応と、英語のアフターフォローも可能に。海外拠点の心強いパートナーだと感じています/千竈恭子様

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※ページ上の内容は2020年5月時点の情報です。