Mitutoyo Asia Pacific Pte. Ltd.

訪問から受注までを可視化し、
売上を最大化 Sansanが実現する「グローカル」営業基盤

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株式会社ミツトヨの販売・サービス会社である Mitutoyo Asia Pacific Pte. Ltd. は、1978年にシンガポールで設立され、ASEAN統括拠点として機能しています。現在、東南アジア6ヵ国(シンガポール、マレーシア、タイ、インドネシア、ベトナム、フィリピン)とオセアニア2ヵ国(オーストラリア、ニュージーランド)で精密測定機器の販売・サービスを展開しており、来年にはオーストラリアでのオフィス開設も予定している同社に、Sansanを活用した営業活動についてお話を伺いました。

目 的
  • 名刺・商談履歴の資産化
  • 営業活動の見える化と効率化
  • デジタルマーケティングの精度向上
課 題
  • 属人的な名刺管理と顧客情報の喪失
  • 各国の営業活動をタイムリーに把握する術がない
  • メルマガリストの量とターゲティング精度の欠如
効 果
  • 名刺・商談履歴の共有で組織全体の営業力を強化
  • 営業活動の可視化で人事評価や在庫管理の精度を向上
  • 名刺情報を起点としたメルマガ配信で配信頻度と開封率を改善
テクノロジーによる組織力強化。
その第一歩としてSansanを導入
[ お話を伺った方 ]

松生 高志 様 / Managing Director
松原 太郎 様 / Department Manager, Singapore & Regional Sale

前の案件管理システムでは受注や失注といった結果しか把握できず、
営業プロセスや顧客情報が個人に依存していたことが課題でした

事業内容について

松生様 当社の事業は測定工具と測定機器の二つに大きく分かれます。販売スキームは国によって若干異なりますが、代理店経由での活動がメインとなります。ただし、私たち自身もお客様を直接訪問し、代理店と協力してエンドユーザーに寄り添う「直販促」を実践しています。

私は2023年1月にシンガポールに赴任しました。2029年までの中期計画の方針は「変える・変わる・繋ぐ」であり、ASEAN全域を統括する立場として私に与えられた使命は、売上を倍増させることでした。そのために、ASEANでは更に「チャレンジ」の言葉を追加し、まず取り組んだのが、販売の仕組みづくりです。長年同じやり方に依存していたことで新規顧客の開拓が進まず、新たな販売チャネルの開拓が不可欠でした。

営業管理の不透明さと名刺情報の
属人化による情報棄損

松原様 私たちの営業フローは、大きく二つあります。一つは代理店と協力しての営業フロー、もう一つはデジタルマーケティングでプロモーションを行い、商品を知っていただいたうえでアポイントを取り、営業につなげていくというものです。しかし、その営業活動の管理には大きな課題がありました。

既存の案件管理システムには受注や失注といった履歴は残るものの、なぜ失注したのか、なぜ受注に至ったのかといった営業活動の中身までは把握できませんでした。さらに、進行中の案件についても、営業活動の状況をタイムリーに追うことができず、現地法人の責任者も「数字は動いたが何が起きたのか」とその都度営業担当に聞き取らざるを得ない状況が続いていました。

また、人事異動のたびに過去の経緯が途切れ、名刺情報も異動や退職とともに失われていました。せっかくアポイントを取得しても、相手が初対面なのか、すでに接点があるのか、過去に誰がどのような会話をし、どの商品を案内して、それがどこまで進んでいるのかが分からず、情報の棄損が頻発していたのです。

営業活動の可視化と情報共有が進み、
ローカル主体の営業体制を支える基盤が確立されました

営業活動の可視化で最適な
在庫戦略を実現

松生様 Sansanを導入したことで、案件の始まりから終わりまでを可視化することができました。特にベトナムとフィリピンでは定着が進み、現場での名刺登録や営業情報の入力、マネージャーによる確認・フィードバックが循環しています。ベトナムでは入力データを人事評価にも活用しています。シンガポールではSansanの案件管理を活用し、週1~2回のレビューを行うことで、現場とのコミュニケーションが格段に効率化しました。

営業活動の可視化は、5,000種類以上の商材を持つ当社にとって在庫戦略にも直結しています。シンガポールにASEAN分の在庫を一括管理しているため、3~4ヵ月先を見越した発注が必要となります。Sansanの引き合い情報から「どの業界が動いているか」を把握できることで、需給予測の精度が高まり、在庫の持ち方や重点的にプロモーションすべき製品の判断にも役立っています。

名刺情報を起点としたメルマガ配信で
配信頻度と開封率を改善

松原様 マーケティング面でも大きな成果が出ています。以前はWebカタログのダウンロード経由で得た顧客情報をもとにメルマガの配信リストを作成していましたが、手入力による不正確さやフリーメールアドレスの多さから、ビジネス活用には十分な精度を満たしていませんでした。

現在は名刺情報を起点にメルマガ配信を行うことで、ターゲット精度が向上し、開封率の大幅な改善と配信頻度の増加につながっています。今後はSansanの「タグ機能」を活用することで、より精度の高いターゲティングを実現し、適切な顧客に的確なアプローチを行っていきたいと考えています。

変化する顧客構成とSansanが支える
「グローカル」営業基盤

松生様 近年、顧客構成は大きく変化しています。かつて売上の7~8割を占めていた日系企業は、現在では全体の約半分にまで減少し、その一方で中国系やローカル企業との取引が着実に拡大しています。

こうした変化に対応するため、営業体制も日本人主導からローカルスタッフ主導へとシフトしつつあります。ミツトヨとしては「グローバル」戦略を軸に活動をしていますが、個々の施策は国ごとの文化や風土に合わせて「ローカル」に根付くことを目指しています。この取り組みを社内で「グローカル」と呼んでいます。今後は、この「グローカル」化をさらに推し進め、責任あるポジションも積極的にローカルスタッフに任せていく方針です。

とはいえ、現段階ではまだ日本人によるサポートが欠かせません。営業ノウハウを伝えたり、必要に応じて適切なアドバイスを行える体制が「グローカル」を成功に導く重要な要素となります。ローカルスタッフの課題を日本人がタイムリーに把握し、迅速に代替提案や助言を行える仕組みが不可欠なのです。

この体制を支える基盤のひとつがSansanです。名刺管理から営業活動情報を一元的に管理・共有できるSansanを活用することで、サポートの精度とスピードが高まり、結果として「グローカル」戦略を力強く後押ししています。

現在、ASEAN6ヵ国でSansanを利用しています。その中でも特に活
用が進むベトナム拠点に、導入前の課題と導入後の効果についてお
話を伺いました。

[ お話を伺った方 ]
Nguyen Van Khai 様
Assistant Manager, Sales Department, Mitutoyo Vietnam Co., Ltd.

Sansanに蓄積された情報から面識のなかった意思決定者へ
迅速にアプローチでき、受注獲得につながりました

たどり着けない顧客情報、
その原因は分散管理

私はMitutoyo Vietnam Co., Ltd.でアシスタントマネージャーとして、製造業向けに測定ソリューションを提供し、お客様の品質管理向上と業務効率化を支援しています。

以前は、顧客情報の管理が分散しており、社員ごとに個人のノートやExcelに記録していました。私自身も顧客名やプロジェクト名、進捗フェーズ、訪問日などをExcelに入力していましたが、必要な情報を探すのに時間がかかり、業務効率を大きく損なっていました。

情報一元化と接点可視化で
効率的な営業と顧客対応を実現

現在は、営業部門と技術サポート部門の社員が、訪問内容や技術的な課題といった顧客対応履歴をSansanに入力しています。その結果、訪問前に進行中のプロジェクトや顧客の課題を容易に把握でき、打ち合わせ準備が効率化されました。さらに、顧客データベースを一元化したことで、部門を横断した情報共有が可能となり、顧客からのサポート依頼にも迅速かつ的確に対応できる体制が整っています。

Sansan導入の効果は営業活動にも直結しています。従来は、名刺交換をしていない顧客にアポイントを取る場合、まず同僚に確認し、紙の名刺ファイルから探してもらう必要がありました。現在は、全社員が名刺をスキャンしてSansanに登録しているため、同僚に頼らずとも、検索すればわずか30秒で必要な情報にアクセスできます。「誰がその担当者と接点を持っているのか」が不明確だった問題も、Sansanによって解決されました。

意思決定者への迅速なアプローチで
受注を獲得

Sansan導入による営業効果を象徴する事例があります。ある自動二輪部品メーカーに三次元測定機を納入するプロジェクトで、私は品質管理担当者との交渉を最終段階まで進めていました。しかし、進捗確認のために連絡すると、その担当者はすでに退職しており、後任の情報も共有されていませんでした。

このときSansanを通じて、同僚が登録していた同社ディレクターの連絡先をすぐに見つけることができました。直接連絡を取ると、顧客は価格競争力の高い競合製品の採用を検討していました。私はすぐに面会を依頼し、自社製品の優位性を丁寧に説明。その結果、ディレクターは判断を改め、最終的に自社製品を採用いただきました。Sansanのおかげで意思決定者へ迅速にアプローチでき、プロジェクトの成功につながりました。

現在、ASEAN6ヵ国でSansanを利用しています。その中でも特に活
用が進むフィリピン拠点に、導入前の課題と導入後の効果について
お話を伺いました。

[ お話を伺った方 ]
Minon Delilah D. 様
Senior Engineer, Sales Department, Mitutoyo Philippines, Inc.

顧客情報の共有・検索が迅速化し、営業活動の効率化が進んだことで、
休眠顧客への再アプローチも可能になりました

非効率だった顧客訪問前準備

私は、Mitutoyo Philippines Inc.でシニアセールスエグゼクティブとして、ディーラーと協働しながら新規顧客開拓や販売促進、営業プロセスの改善に取り組んでいます。

当社はエンドユーザーへの直接販売は行わず、ディーラーや代理店を通じた販売やアフターサポートが中心ですが、依頼を受けて直接顧客を訪問するケースもあります。訪問前にはウェブサイトや社内記録を確認し、すでに連絡先を持つ社員がいるかを調べ、訪問後は営業報告を作成して営業チームやマネージャーに共有します。Sansan導入前は、この訪問前準備に多くの時間を費やしていました。まずメール履歴を探し、見つからなければ紙の名刺を一枚ずつ確認する必要があり、非常に非効率だったのです。

顧客データ活用で効率化と休眠顧客
の掘り起こしを実現

導入後は顧客情報の管理が大きく改善しました。過去の名刺はすべてスキャナーで登録し、日常業務では訪問後に受け取った名刺をスキャンまたは撮影して即座にアップロードしています。名刺を持たない顧客も、氏名や部署、役職、連絡先を記録すればデータ化でき、QRコードで交換したバーチャル名刺もすぐに反映されます。

この仕組みにより、顧客情報を迅速に共有・検索でき、アポイント取得や訪問準備の効率が飛躍的に向上しました。余計な確認作業に時間を割くことなく、迅速に次のアクションにつなげられます。特に、機械を導入済みにもかかわらず取引が途絶えていた休眠顧客に対して、使用状況を確認する訪問を提案でき、関係性の再構築につながっています。

さらに、Sansanに営業報告を入力することで顧客ごとの活動履歴を一元管理できるようになり、代理店からの訪問依頼にも、過去の取引や面談記録を踏まえて対応できるようになりました。これにより、商談の進行がスムーズになり、訪問から受注までのプロセスを常に把握できる体制が整いました。

※本資料は2025年10月に作成されました。掲載されている内容は作成時点の情報です。