KOGANEI (THAILAND) CO., LTD.

タイ人スタッフ間での部門を超えた連携を強化し、
営業効率化と盤石な顧客データベースを構築。

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株式会社コガネイのタイ子会社である KOGANEI (THAILAND) CO., LTD. は2006年に設立され、空気圧機器、電動機器、静電気関連機器の販売及びサービスを提供しています。Sansan 導入から約1年が経つ今、導入前の課題や導入後の変化について伺いました。

目 的
  • 名刺情報・顧客データの会社資産化
  • 営業業務の効率化
  • 部門間コミュニケーションの円滑化
課 題
  • 名刺情報の属人化がもたらす情報棄損
  • データ手入力がもたらす時間の浪費、入力ミス
  • 一貫性がなく、利活用ができない顧客情報
効 果
  • データ入力にかかる時間を半減
  • 見積もり発行作業が効率化
  • 顧客データの資産化で引き継ぎが効率化
部門間の情報連携の強化と
データ入力の効率化で作業時間を半減
[ お話を伺った方 ]

Sales Manager 能村潤 様
Senior Sales Engineer Mokthaysai Phiyathida 様

以前はデータの手入力に、1件につき1時間もかかっていた上、
ミスや情報の抜け漏れも頻発していました

事業内容について

空気という無尽蔵の資源をエネルギーに変え、動力として活用する「空気圧」。その利用シーンを目にする機会は少ないかもしれませんが、現在ではほとんどの産業の生産・物流ラインにおいて、この空気圧機器が欠かせない存在となっています。当社は、空気圧とエレクトロニクス技術を駆使し、企業の自動化・省力化を支えるとともに、水質浄化設備などの環境機器の開発にも注力し、持続可能な社会の実現に貢献しています。

営業業務の効率化を目指し導入を決断

能村様 以前は、他のウェブシステムを使って顧客情報を管理していました。しかし、情報の入力漏れが多く、営業担当者が退職する際には顧客情報の適切な引き継ぎが行われないという課題を抱えていました。そのシステムは多機能で柔軟なカスタマイズが可能な一方、必要な作業がどんどん増え、業務の振り返りや分析に十分な時間を確保するのが難しい状況に陥っていました。そんな中、Sansan の担当者との出会いをきっかけに、業務の簡素化を図るため、名刺を写真で簡単にデータ化し、訪問履歴や案件情報も効率的に管理できる Sansan の導入を約1年前に決断しました。

非効率なデータ入力と顧客情報管理

Phiyathida様 以前使用していたシステムでは、レポート機能を活用し、「訪問履歴」や「問い合わせ情報」として、顧客との会話内容や重要な話題、関心のある製品、発注のタイミングなどを詳細に管理していました。

しかし、データ入力が全て手作業だったため、1件の記録に1時間もかかっていた上、入力ミスや情報の抜け漏れも頻繁に発生していました。そのため、営業活動の一貫性を視覚化できず、顧客との関係を統合的に把握するのが困難でした。担当者ごとにデータ管理も分散していたため、過去の営業担当者の履歴が確認できなかったり、社員間でのリアルタイムな情報共有も行えない状況でした。また、システムの複雑さから、営業チームがレポートを随時更新しないことも多く、その結果、カスタマーサービス(CS)チームが最新の顧客状況を把握できず、クライアントのニーズに迅速に応えられないケースも発生していました。さらに、ウェブベースのシステムであったことから、顧客訪問時にはパソコンを開いて情報を確認する必要があり、実務面での大きな不便さも感じていました。

機能はそのままに、不要な部分を削ぎ落としたシンプルな
プラットフォームに変わったことで、スムーズに移行できました

シンプルで使いやすい設計により
スムーズに導入

能村様 Sansanへの移行はスムーズに行うことができました。機能面では従来のシステムから大きな変化はなく、不要な部分を削ぎ落としたユーザーフレンドリーなプラットフォームへと刷新されたという認識で、タイ人スタッフも最初から違和感なく使用でき、現場での混乱はほとんど見られませんでした。また、Sansanのサポートにより、必要に応じて現地スタッフと多言語でやりとりをしていただき、迅速に問題解決できる点も非常にありがたいです。

営業とカスタマーサービスのコミュニケーションが円滑になり、意思決定の
スピードと精度が向上したことで、見積もり発行作業が効率化されました

半減した作業時間

Phiyathida様 Sansan の導入後、手入力が不要となり、作業時間は体感では半減しました。スキャンされたデータの精度が高く、入力ミスの発生率がなくなったことで、情報の信頼性が向上し、より正確かつ一貫性のある顧客管理が可能となりました。

また、案件管理機能を用いることで、月ごとの情報が視覚的に整理され、顧客との商談フェーズが把握しやすくなった点も大きなメリットです。リマインダー機能を活用することで、特定のタスクが完了すると自動で通知が送信され、重要なフォローアップや次のアクションをタイムリーに実行できるため、対応の遅れや漏れ防止にも役立っています。加えて、過去の担当者や、他の担当者の顧客情報にも容易にアクセスできるようになったことで、代理で業務を行う場合や引き継ぎの際にもスムーズな対応が可能になりました。

見積もり発行作業の効率化を実現

Phiyathida様 以前は、主に営業担当者のみがシステムを利用していましたが、Sansan に切り替えてからは会社全体で利用しています。営業担当者は外出が多く、CSチームが見積もりのフォローアップをサポートしていますが、従来Excelで 管理していた進捗や更新状況も、現在では Sansan 上で一元管理されています。これにより、チーム全体がリアルタイムで最新の情報にアクセスできるようになり、重複していた業務が削減されるとともに、営業チームとCSチーム間でのコミュニケーションが円滑になり、意思決定のスピードと精度が飛躍的に向上しました。結果として、見積もり発行にかかる作業が効率化され、顧客への対応力も向上しています。

オンライン名刺で名刺交換もスムーズに

Phiyathida様 Sansan のアプリを使用することで、従来はパソコンを開かなければ作成できなかった訪問履歴の記録が、いつでもどこでもスマートフォンで完結できるようになりました。プロセスが簡略化されたことで、営業担当者もレポートの更新を積極的に行うようになり、上司はレポートを確認することでチームの活動状況を随時把握できる体制が整いました。さらに、QRコードを活用したオンライン名刺機能により、手元に名刺がなくても自分の連絡先を簡単に相手に伝えることが可能になりました。これにより、名刺交換の手間が減り、ビジネスシーンでもよりスムーズかつスマートなコミュニケーションが実現しています。

名刺情報を会社の資産として共有する意識が希薄なタイでも、
Sansan を活用すれば、情報を蓄積する仕組みが簡単に構築できます

Sansan が可能にする
顧客情報の確実な蓄積

能村様 タイでは、名刺交換を行ってもその情報をすべて会社のデータベースに登録せず、個人の LINE や携帯に「〇〇会社の〇〇さん」といった簡易な形でのみ保存するケースが多く見受けられます。そのため、名刺情報を会社の資産として共有する意識が希薄で、担当者が退職すると顧客情報が失われ、引き継ぎがスムーズに行われないという課題があります。こうした中で、情報を一元管理し、担当者の異動や退職時にも顧客情報を確実に蓄積できる仕組みを整えることが企業にとって非常に重要です。Sansan を活用すれば、それがより簡単に実現できます。

名刺データの活用で
マーケティング強化を図る

能村様 現在、当社では社員のほぼ全員がSansanを積極的に活用しており、すでに4,000枚以上の名刺と1,030件の案件をデータベースに登録しています。名刺管理が非常に楽になっただけでなく、連絡先や営業活動に関するすべてのデータが中央集権的に管理され、組織全体の運用効率と信頼性が向上しています。

今後は、名刺交換をしたイベント名や名刺登録のタイミング、案件の進捗状況などに基づいて名刺データをセグメント化し、効率的なメールマーケティングやターゲット戦略を展開するなど、この豊富なデータをより有効活用していくことに注力していきたいと考えています。

※本資料は2024年11月に作成されました。掲載されている内容は作成時点の情報です。